リンゴ イシカワ。 喧嘩番長でもくにおくんでもない ロシア生まれのヤンキー不良ゲーム! 【Switch】フレンズ オブ リンゴ イシカワ The friends of Ringo Ishikawa #2

『The friends of Ringo Ishikawa』レビュー

リンゴ イシカワ

『The friends of Ringo Ishikawa』は「くにおくん」のような見た目だが中身は「シェンムー」ライクな作品だ。 石河倫吾とその親友の物語を描いた青春シミュレーションゲームである。 本作は2Dドットで描かれており、繊細に作られた日本の町並みを自由に散策できる。 プレイヤーは基本自由だ。 友達との交流、喧嘩、学校すべてプレイヤーの意思で選択できる。 クエストといった明確な目標もなく、プレイ中はどのようなエンディングなのか想像もつかない。 すべてのプレイは物語を進める過程でしかなく、生活のなかで自然と物語は進んでいく。 友達との会話、ほかの不良との喧嘩、重要とは思えない出来事でさえ関わりのある緻密なストーリー。 筆者はNintendo Switch版をプレイしたので、以下に掲載する画像はすべてNintendo Switch版のものだ。 街のNPCは生活していて、一部のキャラクターは日によって会話の内容も変わる。 会話から生まれるイベントも多く、デートに同伴するイベントのようにプライベートなものもある。 ビデオ屋のポスターを見るとバイトのイベントが発生したりと主人公のとる行動に連動してイベントが発生する。 デートなど友達と遊ぶイベントも多い。 街ではさまざまなことができる。 ハンバーガー屋さんでは友達が働いていて哲学的な話をすることもあれば、本屋でオススメの本の話もできる。 本作では本の話題が多々出てくる。 本を読むことによりクラスメイトとの話題が増えたりさまざまなイベントが発生する。 基本的に図書室で本は読めるが、それ以外にもベンチやレストランでも本は読める。 しかし操作説明や要素は作中では一切説明されない。 本を読むコマンドを知らなければ、本は謎のアイテムで終わってしまう。 本が会話を始めるフラグだったりするので気づけないまま終わるのはもったいない。 登場人物は皆哲学的だ。 プレイしていると脳内でマップが組み上がり、実際に地元を散策している気分になる マップの構造はとても作り込まれていて探索が楽しいが、オープンワールドなのにマップの要素がない。 自分でさまざまなエリアを探し出す必要がある。 しかしオープンワールドにおいてマップがないのは致命的と思うかもしれないが、いいエッセンスになっている。 プレイしていると脳内でマップが組み上がり、実際に地元を散策している気分になる。 地元感と独特の懐かしさを感じられる優れた試みだ。 古き良き不良文化の美学 不良少年には喧嘩がつきものだ。 街には他校の不良メンバーがいる。 主人公とは敵対関係で場合によってはいきなり攻撃を仕掛けてくることがあり喧嘩することが多い。 バトルに備えておくことが重要になってくる。 喧嘩の基本のスタイルはパンチ、キック、掴みの3つで構成されている。 ほかの不良たちには強さのレベルがあり、初期状態の主人公では敵わない相手もいる。 また治安の悪い地区には大勢の不良メンバーが喧嘩していることがある。 そんな争いに主人公が巻き込まれたら太刀打ちできないだろう。 本作には喧嘩をもっと有利に進めるための施設が存在している。 友達の通うボクシングジムもその1つ。 ボクシングジムはさまざまな技を習得できる施設で、トレーニングした際に手に入るポイントと引き換えに技をアンロックする。 はじめは質素な攻撃スタイルも技をアンロックすると幅が広がる。 ジムでは基礎的な筋力トレーニングをおこない筋力を向上できる。 ジムを利用したおかげで攻撃力が上がり戦いにも苦労しなくなった。 これらの施設ははじめは使えないが、話をするうちにイベントが発生し施設が使えるようになる。 トレーニングは1回1000円で行える。 しかし問題もある。 どんなにトレーニングしようが相手が集団で襲いかかってくると厄介だ。 主人公の攻撃は1人の敵にしか当たらない。 集団の敵を相手にできるような技はなく、ある程度引きつけてから攻撃しないと隙もなく倒されてしまう。 集団での戦闘をするときは友達を誘って挑むのが安全策だ。 ただ倒されてもペナルティは少なく逆にイベントのフラグになっている場合もあるので心配はいらない。 ただイベントフラグがわかりにくかったり、マップを理解しきれていないはじめの頃は戸惑うだろう。 集団での喧嘩は仲間を連れて行くと集団戦でも対処できる。 知恵こそが最大の武器 不良少年の物語だが選択肢は幅広い。 勉強で上を目指すプレイだってできる。 1日2コマある授業を受けて勉強の理解度をあげられるが、家でも勉強は可能だ。 授業という概念は存在しつつも現実のように出席日数は関係ない。 教科に理解度があれば問題ないので学校に縛られず自由に行動できる。 学校でしか発生しないイベントも多い。 毎週土曜に実施されるテストの結果によっては先生から高額の奨学金が賞与される。 また研究課題が出されることもあり正しく評価されるので勉強のやりがいがある。 しかし勉強すると大金が稼げるが学生のうちにしか体験できないことも多い。 勉強や喧嘩が必ずしも重要ではないのが本作の魅力だ。 授業中はノートを取ったり外を眺めたりと自由だ。 自由度が生み出す体験 本作のイベントはいつ発生するかわからない。 いつも通りに学校へ行って発生するイベントや、ほかの不良生徒との喧嘩に負けて発生するイベントなどフラグが読めない。 イベントの内容も何気ない日常のものが多いが、最終的にすべてのイベントが絡んでくる。 自由にプレイできるゲームだがストーリーのつながりは緻密だ。 タバコを吸ったり、ベンチに座ったりとパラメーターに影響がない意味のない動作も多い。 しかし授業中に外を見たり、レストランでご飯を口に運んだりさまざまな意味のない要素が生活感を生み出しその世界のリアリティを演出している。 街で起こるさまざまなイベントとプレイヤーの体験が折り重なって、唯一無二の奥深いストーリー体験を生み出している。 2Dグラフィックはとてもよくできており本作はロシア生まれのゲームだが、日本の雰囲気を上手く再現している。 キャラクターのモデルもよくできており、攻撃モーションは本格的だ。 本作は非常に自由度が高いが、その反面わかりにくいことも多い。 マップはなく、ステータスは基本的な体力の値やレベル攻撃力、成績しかなくそのほかのことは見られない。 本を読んだからといってステータスが上がるわけではなく、どれほど絡んでくるのかもわからない。 「主人公の空腹度によって攻撃力が変わる」なんて助言されない。 だがそこが本作の魅力だ。 この世界で生きるなら、すべて自分で学ばなければいけない。 だからこそ実際に石河として生活している感覚になる。 どんな物語にも終わりが来る。 最後のイベントは今まで行ってきた行動やイベントで経験してきた体験があるこその最後だ。 多くの人は裏切られ予想もつかない終わり方だろう。 しかし、最後の石河倫吾の姿は心に残る優れたエンディングだった。 プレイヤーの行動選択とイベントの体験が折り重なった奥深いストーリー体験• 違和感なく自然に発生するイベント• 不良少年の現実的な生活体験• オープンワールドならではの自由さ• 2Dで緻密に作られたフィールドマップ 短所• 当たり判定が限られていて集団戦が不利• ゲームプレイ全般の説明不足 総評 『The friends of Ringo Ishikawa』は「くにおくん」ライクなゲームだが、そんな見た目とは裏腹に生活感にあふれた哲学的な内容の多いオープンワールドアクションゲームだ。 会話のテキストが多くストーリーも深い。 学校や仲間を通じて進んでいくストーリーはとても自然で、イベントの進行は実際に友達と約束している感覚になる。 しかし、不親切な要素も多くあってほとんどは自分で探すしかない。 あまりにも唐突に起こる最後のイベントは心に残るエンディングだ。

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the fact that Ringo Ishikawa is subtle, reflective, and directionless, makes it a brilliant bit of subversion. It also means it's the most surprisingly thoughtful game I have played in quite some time. もし以下に興味があるなら、是非この体験を手にしてみてください! 1 対話で読み解く良き"成長物話" 2 ベルトスクロールアクションの戦闘システム(多彩でユニークな戦闘を約束します!) 3 古き良き不良の美学があります。 基本的には、学生生活をどのように楽しむかというシム要素を含むオープンワールド形式のゲームです。 昼夜1日のサイクルの中で、探索する町があり、NPCはその時間帯で行動しています。 戦闘スキルを高めたり、真面目に学校で勉強したり、ミニゲームで時間をつぶしたり(ピンポン、ビリヤード、ビデオポーカー、TVゲーム... )、そのスタイルは様々です。 しかし、私が伝えたいこと、それはストーリーです。 物語を感じること、私はそのようにゲームをデザインしています。 だからこれはただの不良グループのライバルや抗争についての物語ではありません。 ただそこで生活し、感じて欲しい。 それだけです。

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the fact that Ringo Ishikawa is subtle, reflective, and directionless, makes it a brilliant bit of subversion. It also means it's the most surprisingly thoughtful game I have played in quite some time. もし以下に興味があるなら、是非この体験を手にしてみてください! 1 対話で読み解く良き"成長物話" 2 ベルトスクロールアクションの戦闘システム(多彩でユニークな戦闘を約束します!) 3 古き良き不良の美学があります。 基本的には、学生生活をどのように楽しむかというシム要素を含むオープンワールド形式のゲームです。 昼夜1日のサイクルの中で、探索する町があり、NPCはその時間帯で行動しています。 戦闘スキルを高めたり、真面目に学校で勉強したり、ミニゲームで時間をつぶしたり(ピンポン、ビリヤード、ビデオポーカー、TVゲーム... )、そのスタイルは様々です。 しかし、私が伝えたいこと、それはストーリーです。 物語を感じること、私はそのようにゲームをデザインしています。 だからこれはただの不良グループのライバルや抗争についての物語ではありません。 ただそこで生活し、感じて欲しい。 それだけです。

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