イノセンス ドラマ レビュー。 「イノセンス」はリーガルドラマの新境地。坂口健太郎「それでも僕は司法に絶望したくない」冤罪地獄の結末(エキサイトレビュー)

「イノセンス 冤罪弁護士」最終回(第10回) ネタバレ 感想~サイコパスではなかった!

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3月9日放送の第8話は死刑囚の再審請求がテーマ。 片岡鶴太郎、星野真里らゲストの迫真ぶりに「演技が最高に良くて泣いた」「涙がこみ上げてくる」などの声が相次いでいる。 拓と共に事件の真実に迫る新米弁護士・和倉楓に川口春奈、壮大な実証実験で隠された真実への扉を開く科学者・秋保恭一郎に藤木直人、冤罪事件を取材するテレビディレクター・有馬聡子に市川実日子、保駿堂法律事務所の所長・別府長治に杉本哲太、拓と裁判で争う検察官・指宿林太郎に小市慢太郎、その他、趣里、草刈正雄らが出演する。 ご注意ください。 拓たちは24年前に起きた「イトエ電機社宅殺人事件」で死刑判決を受け長い獄中生活を送っている式根大充(片岡さん)の冤罪を晴らしてほしいと聡子から頼まれる。 式根はガンで余命わずかとなっていた。 接見すると式根は「今の私に希望は毒」と再審請求を望んでないことがわかり、さらに娘の玲子(星野真里)からもまたマスコミに追われるような生活をしたくないと言われてしまう。 そして当時の関係者は皆口をつむぐ。 式根の病状が悪化、拘禁反応も現れ、さらに聡子の報道で玲子のもとに再びマスコミの取材が押し寄せるなか、玲子の同級生・由美(酒井美紀)の当時の証言記録から突破口が見つかる。 秋保は体育館を借りて当時の状況を再現、由美がウソの証言をしていたことを突き止める。 真実は由美の母が父を殺すために毒物を使用、由美に毒物のビンを捨てさせていたのだった。 真実を知った玲子は「私の24年間はなんだったの…」と泣き崩れる。 その後再審請求はやはり棄却されてしまい、雪のなか拓は裁判所に挑むような視線を向ける…というのが今回のストーリー。 徐々に衰えていき精神的にも混乱していく死刑囚を演じた片岡さん、そして父の冤罪によって辛い人生を歩むことになった娘を演じた星野さん。 2人の演技に「片岡鶴太郎さんと星野真里さんの演技が素晴らしすぎて泣き疲れた」「泣きの芝居が凄かった」「見事なリアリティというほかない」「ゲストの役者さんが素晴らしすぎた」などの声が殺到中だ。 また再審の棄却という決してハッピーではないラストにも「今回の結果はやりきれなかった」などの声とともに「エンタメ性を加えつつ、しっかり問題提起している」といった評価も寄せられている。 《笠緒》.

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『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』あらすじ&キャスト相関図総まとめ!0.4%の奇跡を信じて・・・

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『イノセンス 冤罪弁護士』(日本テレビ系)の第10話、最終話が3月23日に放送された。 (関連) 第10話あらすじ 和倉楓(川口春奈)を刺した神津一成(武田真治)が自首をした。 黒川拓(坂口健太郎)が接見すると、その場で神津は今回の2件と11年前の事件の被害者は全て自分が殺したと囁く。 しかし、証拠がないため真犯人を前に拓は何もできない。 11年前に捜査に当たっていた元刑事・草津寛治(佐藤B作)を訪ねた拓は、殺害現場の遺留品に煙草の吸殻があったことを知る。 しかし、被疑者とされた浅間大輔(鈴之介)が喫煙者でなかったため、警察は証拠として採用しなかった。 草津の手配で県警の証拠品置き場から煙草の吸殻を回収した拓は、秋保恭一郎(藤木直人)に吸殻のDNA解析を依頼。 結果、吸殻は神津のものと判明した。 神津による連続殺人は痴漢冤罪がきっかけだった。 このときの濡れ衣により、5度の受験でようやく合格した大学への進学を神津は断念。 彼は冤罪で人生をメチャクチャにされた過去があったのだ。 痴漢をでっち上げられた神津は、真実を求めようとしない警察と検察への復讐として秋保彩花(伊藤梨沙子)を殺害した。 さらに犯人役を仕立て、警察と検察の無能をあぶり出すことこそがこの男の目的だった。 「12年前、あなたは無実だった! だからこそ僕は、悔しくて仕方ありません。 冤罪の苦しみを、あなたは誰よりもわかっていたはずなのに」(拓) 裁判を終え、積年の心のつかえが取れながらも「被害者はもう帰ってこない」と浮かない顔の拓に、秋保は「少なくても俺は救われた」と笑顔を見せた。 武田真治はサイコパスではない 証言台で自白する神津の姿が不気味なほど楽しそうだ。 嬉々としている。 無実の第三者を犯人と思わせるミスリードをしておきながら、吸殻を残していた彼。 あえて証拠を残していたフシがある。 公の場で自白し、警察と検察の無能さを明るみに出してこそ、殺人を犯した目的は初めて達成されるのだ。 「何もかもぶち撒けられて気分爽快だよ、俺は!」(神津) 神津が殺人に手を染めた発端は、痴漢冤罪に遭った過去だ。 やるせない。 高名な法医学者である偉大な父と同じ道を目指し、4浪する程の苦労の末、希望の大学に合格。 神津は真面目で未来ある青年だった。 しかし、努力を重ね手に入れたチャンスは冤罪によって踏みにじられた。 「無能な警察検察、ざまあみろだ!」(神津) 冤罪がどれだけ人の人生を狂わせるかが、よくわかる。 真犯人はサイコパスなどではない。 1人の青年の復讐だったのだ。 そんな神津も「痴漢は冤罪だった」と拓が証明した途端、逆に苦悶し、顔を歪めた。 冤罪の苦しみを知り、復讐心に捕らわれてしまった神津。 対象的に真実を追求するようになった拓。 あのときに拓のような人が寄り添ってくれたら、神津もこうはなっていなかったかもしれない。 拓の言うように冤罪の苦しみを知っているからこそ、こんな手段は取らないでいてほしかった。 「冤罪を生み出すのは、検証能力や証拠の有無ではない。 偏見や思い込みやくだらない面子、人の心の弱さや醜さだ」(秋保) 第10話の見どころは、真犯人を追い詰めることではなかった。 警察は都合の良い証拠を取捨選択できる。 そのような姿勢が冤罪を生み、1人の人生を狂わせてしまう。 そういった事実への問題提起、これが最終話における1つのメッセージだ。 「それでも僕は司法に絶望したくありません。 真実を追求しようとする意志と、過ちがあったときはそれを認め、正すことのできる勇気があれば、冤罪は必ず晴らすことができると信じているからです。 弁護人は本件の被告人・富士田順平と……東央大学生殺人事件における浅間大輔の、無罪を主張します」 ようやく拓は、幼馴染の無罪を法廷で主張することができた。 事件解決より、冤罪で生じた心理にフォーカスするドラマ 秋保が眺めているのは、妹と3人で写る写真だ。 以前は黒く塗りつぶされていた浅間の顔は修正され、今ではその顔をハッキリと確認することができる。 「少なくとも、俺は救われた」(秋保) 真実が明らかになることで、前に進める人は確実にいるということ。 立証実験で冤罪を晴らすだけのストーリーではなく、冤罪を受けた被疑者や家族、真犯人や被害者の思いにフォーカスしていた『イノセンス』。 重すぎるテーマに観ていてつらくなることもあったが、だからこそ毎回気付きを与えてくれた。 謎は全て回収された。 おそらく、続編はないだろう。 でも、確実に余韻とメッセージは残っているので大丈夫だ。 この作品はリーガルドラマの新境地だったと思う。

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イノセンス INNOCENCE Blu

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坂口健太郎が身近に潜む冤罪の恐怖と向き合い、犠牲となった人々を救うドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』(日本テレビ系、以下『イノセンス』)。 内容に関しては、放送開始当初より「『99. 9-刑事専門弁護士-』に似ている」「『ガリレオ』や『アンナチュラル』みたい」など、「既視感がある」と感じる視聴者の声が多数あがっていた。 にもかかわらず、興味深いのは、一部に見られる「市川実日子が出てるから見る!」という声だ。 市川実日子が『イノセンス』で演じているのは、テレビ日本の報道局社会部ディレクターで、冤罪事件を取材している有馬聡子。 正直、出番は決して多いとはいえない。 しかし、いや、だからこそ、Twitter上では以下のようなコメントが見られる。 「市川実日子さん目当てで見てます~市川実日子をもっとくれ~」 「市川実日子の出番は少ないのにイノセンスというドラマは市川実日子のドラマなのではないかという程の存在感」 「市川実日子さんが『イノセンス~冤罪弁護士~』というドラマに出演されています。 市川さんが出演されているだけで、このドラマを見る気になってしまいます」 「市川実日子さんがいれば大丈夫な気がするから勝手に心強い」 市川実日子というと、まず視聴者の中に『アンナチュラル』(TBS系)で演じた主人公・ミコトの同僚の臨床検査技師・東海林夕子の印象が今も残っている面はあるのだろう。 それにしても、メインキャストではなく、出番も多くない脇役でありながら「この人が出ていると面白そう」と思わせるのは、すごい存在だ。 』(NHK)や『義母と娘のブルース』(TBS系)の佐藤健、『anone』(日本テレビ系)の田中裕子や小林聡美、一昨年放送の『リバース』(TBS系)の藤原竜也などがいるだろう。 田中裕子などの大御所や主演は別として、脇にいるだけで「間違いない」印象を与える役者とは何なのだろうか。

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