マーニー映画。 思い出のマーニー原作と映画の違いは人物・舞台・設定!再現性や感想・評価についても

マーニー

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名前を偽って会社に入り込み優秀に仕事をこなして信用を得た頃、お金を盗んで姿を消すということを繰り返している。 会社経営者のマーク(ショーン・コネリー)は面接に来たマーニーが、かつて取引先で盗みを働いた女だと気づいたが、マーニーに惹かれていたマークは知らないフリをしてマーニーを雇うのだが…。 という、ストーリー。 マークを演じるのは『007』シリーズの初代ジェームズ・ボンドとして知られるショーン・コネリー。 マーニーを演じるのはヒッチコックの代表作『鳥』でヒロインを演じたティッピ・ヘドレンです。 以下はいつものことながら、ネタバレです。 <スポンサーリンク> 感想(ネタバレあり) 緊迫感あふれる盗みのシーン 気付かないふりをして雇ってくれたとは想像もしていないマーニーはマークの会社でも盗みを働き、金庫から大金を盗んで逃げることになるわけですが…。 この 金庫から大金を盗むシーンが緊迫感に溢れる名シーンなのです。 予め、金庫の暗証番号を調べておき、その暗証番号を使って金庫を開けようとするマーニーなのですが、そこで予期せぬ事態が起きるのです。 掃除のおばちゃんの登場です。 盗み仕事の真っ最中のマーニーと、真面目に仕事に取り組む掃除のおばさん。 互いの存在には気づいておらず、それぞれの「仕事」に没頭している。 まさか近くに泥棒がいるとは知らずに、おばちゃんはどんどん掃除機を動かし、マーニーに近づいていく。 このままではマーニーは見つかってしまうのではないか? 早く、早くしないと! そんなハラハラとさせられるシーンです。 ヒッチコックらしい演出がひじょうに冴えていて、 二人を別々に撮影するのではなくて、ワンカットで撮影しているんです。 画面の左側におばちゃん、右側にマーニー。 劇中の二人は互いに気づいていないのに、観客だけは緊迫した状況がよく見えている…という感じ。 強く印象に残る名シーンです。 「そういう女を愛したのが僕の不運さ」 金を盗んだマーニーは姿を消しますが、マーニーに惚れているマークが追います。 マークはマーニーを執念で見つけ出し、なーんと、強引に結婚に持ち込んでしまうんです。 執念深い!!ショーン・コネリーだからいいけど、演じているのがスティーブ・ブシェミだったら、ホラー映画になりますね(苦笑) ヒロインのマーニーは盗癖以外にも問題がありまして…。 次から次へと嘘を重ね、嘘を守るためにさらに嘘を重ね、嘘がバレたら別の嘘をつき…。 という病的な虚言癖も持っています。 精神的にも問題を抱えており、赤い色や雷に異常なほど怯え、男性に対しては病的な潔癖症。 夫であるマークが求めても拒絶するばかり…。 そんな実に面倒な女マーニーなのですが、マークはマーニーに惚れ抜いておりまして…。 「そういう女を愛したのが僕の不運さ。 」 と、さらっと申しておりました。 マークのその言葉に偽りはなく、彼は精神的に不安定で、自殺未遂までしてしまうマーニーをなんとか救おうと尽力し続けるんです。 マーニーの過去に何があったのか? 正直なところ、ここまで書いてきたように、マーニーがとてもイヤな女で、いいところがひとつも見当たりません。 どうしてマークがマーニーに惚れてしまったのか不明です(結局顔なのか?)。 そんなわけでイマイチ乗り切れずに観ていたのですが、物語が進むにつれ、マーニーに同情せずにはいられない部分も描かれてきます。 マーニーは必死に母親の愛を求めているのですが、母はマーニーにそっけない。 盗んだ金は母に送金し、高価なプレゼントを贈り、なんとか母の関心を引こうとしているマーニーの姿は痛々しくもありました。 近所の子供はかわいがるのに、自分のことはかわいがってくれない母。 マーニーは求めても得ることができない母の愛に飢えているのですが、マーニーに母はマーニーにきつい。 いかに男が信用ならないか、男を求めるのは不潔なことだと吹き込んでゆく。 マーニーの男嫌いは母親に原因があるらしい。 いわゆる「毒親」ってヤツかな。 幼いころに満たされなかった想いは、大人になっても消えなかったりするのよね。 本人も無自覚のままに、子供の頃に受けた傷に苦しみ続けるの。 せっかく美しく生まれたのだから、その美貌を犯罪に使うんじゃなくて、もっと有効に生かせる人生があったかもしれないのに、ね。 与えられることのない母の愛を、必死に求めながら、赤い色に怯え続ける人生。 夫に愛されていても、夫に触れられることは嫌悪と恐怖の対象でしかない。 マークはマーニーを救うために、マーニーの過去に何があったかを調べてゆきます。 そうして、たどり着いた真相…。 物語の終盤で、隠されていたマーニーの過去のトラウマが明らかになってゆきます。 幼かったマーニーに起こった悲しい出来事が明らかになり、マーニーの失っていた記憶が呼び起こされてゆく。 そして、マーニーはまるで幼児のようになり、怯えて泣きじゃくり始めてしまう。 まるで何かに憑りつかれた様な、見事な変貌ぶりでした。 すごいなぁと思ったのは、さらにその先に、母と娘の和解があったこと。 どうして母親があれほどまでに男を憎むような発言をし続けたのか、それは娘にとっては虐待でしかないわけだけれど、そこに秘密がありました。 「セーターとあなたは残った。 」 このセリフに、母の深い愛が初めて感じられました。 マーニーはマークとともに、新しい人生を歩んでゆけそうな、希望の残るラストです。 まとめ ヒッチコックの名作に『白い恐怖』という作品がありますが、本作は『赤い恐怖』ですね。 ちなみに、いつもちょこっとだけ監督本人が出演しているのですが、今回も出演していました。 マーニーが宿泊していたホテルの客。 ドアから出てきて、ちらっと顔をこちらに向けていました!あのぽっこりしたおなかとたまごみたいな顔、わかりやすい! そんなヒッチコックはなんと、ヒロインのマーニーを演じたティッピ・ヘドレンにほれ込み、セクハラを繰り返していたのだとか。 巨匠…。 そんなことを…。 今だったら Me Tooで告発されて、批判にさらされるところですが…。 ちなみに、『ワーキングガール』で知られるメラニー・グリフィスはティッピ・ヘドレンの娘です。 (メラニーは綺麗な女優さんでしたが、今はすっかり整形?の影響で、顔が変わってしまっております…。 ) 『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のダコタ・ジョンソンはメラニー・グリフィスの娘、ティッピの孫にあたるそうです。 valuecommerce. valuecommerce. お店に行く必要なし、返却期限なし、貸出中なし、広告・CMなし。 パソコン、スマホやタブレット。 様々なデバイスを使って、いつでもどこでも映画やドラマを楽しむことができます。

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あらすじ 求人広告を見て面接にやってきた美女・マーニー(ティッピ・ヘドレン)。 社長のマーク(ショーン・コネリー)はマーニーを見て気づく。 マーニーは友人の会社を始め就職しては金を奪う女泥棒だったのだ。 マークはなぜマーニーがそんなことをするのか興味を持ち彼女を採用。 しばらくしてやっぱりマーニーは金を奪ってトンズラ。 マークは探し出して詰め寄るが「何さらしとんじゃボケ!」とは決して言わない。 心理学に興味のあるこのおっさんはマーニーと無理やり結婚。 感想 これも一種のサイコものというか心理サスペンス。 ヒッチコックにしては珍しく、とにかく出だしがダルい。 とっとといかんかい、てなもんである。 正直男女どっちもピンとこない。 なんでわざわざマーニーに惹かれなあかんのよ。 ショーン・コネリーはカッコイイというよりは少々気持ち悪いぐらい。 盗みに入って掃除の人が入ってくるとこら辺はさすがの演出やなあと思うけど。 ヒッチコックってこの頃ヘドレンにボロクソ言われてフラれてんだよねえ。 やっぱりなんかそういうギクシャクしてるのってどこかしら画面に出るんでしょうな。 全体的に構成が緩いというか緻密さに欠ける感じ。 それってサスペンスには致命的とも言える。 なんか死んでからもボロクソ言われてたような。 まあどっちがどうかは知らんけど。 結局これで両者ともねえ、キャリアに暗い影を落としてるというか。 ここからの12年間でわずか4作しか作れなかったヒッチコック。 いくら巨匠でもそういう厳しい現実がある。 映画は水物ですな、ホント。 839• 707• 201• 303• 720• 227• 491• 20 月別ブログ•

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映画『思い出のマーニー(詳解)』ネタバレあらすじ結末|映画ウォッチ

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C 2014 GNDHDDTK スタジオジブリ映画『思い出のマーニー』。 これから映画を観る方はご注意ください。 その理由は、美少女2人が手を触れ合ったり、ハグをしたりするスキンシップが多いことと、「あなたのことが大すき。 」のキャッチコピーが示している通り、愛情をダイレクトに伝えているシーンがあるからでしょう。 C 2014 GNDHDDTK 主人公の杏奈は髪が短く、どちらかと言えばボーイッシュな雰囲気を持つ少女ですが、心を閉ざしているかのように内気です。 対して、色白でおとなしそうに見えるマーニーは、実は開放的で積極的。 この見た目と行動が対照的な2人のキャラクターの魅力も、百合ファンの琴線に触れているのではないでしょうか。 杏奈が、マーニーのことを好きになるのも当たり前ですね。 原作小説の舞台はイギリスの田舎の村でしたが、映画では日本の北海道に舞台を移しています。 おかげで、原作小説よりもスキンシップの描写および百合成分はパワーアップしているわけですが、これは米林監督の単なる趣味である可能性もあります(笑)。 本作のメインスタッフはほぼ全員が男性だったそうですし、男性から見た理想の百合が存分に表れた作品とも言えるかもしれませんね。 なお、本作には百合映画と呼ぶことに対して「百合じゃないよ!」「百合と呼んでしまうことで内容を矮小化してしまっているのでは?」という、反論の声も耳にします。 物語を大局的に見れば、単純な女の子どうしの友情だけでない、さらに普遍的な愛情や、心の成長が描かれているのですから、その意見も至極もっともです。 でも、映画の見かたは人それぞれですから、他の人の色々な表現を知って、自分との印象の違いを知ってみるのも楽しいですよ。 2:オープニングだけで、杏奈の繊細な心情が存分に表れていた! 『思い出のマーニー』は、主人公・杏奈の心の変化を感じられることが大きな魅力です。 特に、タイトルが出る前のオープニング、公園で絵を描いている杏奈の、細やかな心理描写には感動しました。 注目してほしいのは、杏奈が完全に心を閉ざしているわけではなく、むしろ他人の影響をしっかりと受けていること。 これは、先生が別の生徒へ言っていた「動きの一瞬を捕らえるんだ」というセリフを、素直に絵に反映したからでしょう。 さらに、その先生に絵の様子を聞かれた杏奈は、「ちょっと失敗しちゃったみたいで」と消極的な物言いをしていましたが、先生に「見せてみろ」と言われると、頬を赤らめながらも絵を見せようとしていたのです。 これは、別の生徒が「本当につきあっていたんだ」などと写生の授業と関係ない恋愛事情をしゃべっていたり、「エッチー!」と叫んで先生に絵を見せようとしなかったこととは対照的です。 杏奈は、養母の頼子が言っていたように、本来(小さい頃)は素直で表情が豊かだったのでしょう。 その後も、包丁の使い方や行儀の良さを大岩のおばさんに褒められた時も、杏奈はうれしそうな表情を浮かべていました。 その反面、杏奈は何でもなさそうなことを気にしすぎて、うつむいて無表情に戻ってしまうことも多くありました。 夏祭りで浴衣を着ることを提案されて、「似合うわけがないのに」と独り言をつぶやきながら歩くシーンは、その代表ですね。 電車の中で心配症の頼子のことを「メーメーうるさいヤギみたい」とギョッとするもの言いをしていたり、怒りにまかせて委員長の信子を「ふとっちょぶた」と言ってしまったこともあるのですから。 杏奈は、そうした他者への敵意や反抗心も持ち合わせているのです。 「メーメーうるさいヤギ」も誰も聞こえていないところで言っていましたし、無口なおじいさんの十一を「熊かな」などと動物に例えても、それを口に出すことはありませんでした。 「10年に一度しかしゃべらない十一!」など囃し立てていた男子たちとは対照的です。 そんな杏奈がちょっと変わったのは、小岩のおばさんに頼子のことを「だけどあの心配性は……何かあるたびに電話してきて、こっちはそんなに暇じゃないって言うと、メソメソしてさあ。 あら、娘のあなたにこんなことを……」と正直なグチをこぼされた時のこと。 杏奈はこの時に「とてもよくわかります」と笑顔を浮かべて答えているのです。 正直で、相手を傷つけないことであれば、表に出して構わないと……。 終盤、杏奈が心からの笑顔になっていたのは、マーニーに自分の暗い気持ちを打ち明けることができ、元々の素直な性格を表に出せるようになったためでもあるのでしょうね。 杏奈の笑顔や頬を赤らめる表情だけでなく、瞳にも注目してみるのもいいかもしれませんよ。 米林監督によると、この曖昧な天気の空は、原作小説にある「静かな、灰色い、真珠のような感じの日」という記述を踏まえて映画に取り入れた、杏奈の心を表現したものなのだとか。 はっきりしない印象の空は、心に殻を持っていて、誰とも打ち解けようとしない杏奈の気持ちそのものなのです。 その時に、杏奈にどのような心変わりが起きたのか……それを想像してみると、さらに作品を奥深く感じられるかもしれませんよ。 その場所に訪れると、劇中のシーンに(ぴったりとは一致しなくても)そっくりな情景がたくさんありました。 カヌーのツアーを企画している民宿も数件あるので、泊まった次の日にカヌーで湿原を移動してみるのもいいでしょう。 筆者はオートバイでこの地に向かったので、湿っ地屋敷にも似た湿原の中に佇む家屋をたくさん見かけたのもうれしかったです。 文:ヒナタカ 関連記事 ・ ・ ・ ・ ・.

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